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本記事は、川村文化芸術振興財団に提出された報告書をもとに、原稿整理、短縮などの編集、再構成を行ったものです。

  • 見えない人たちのまち
    プロジェクト名:見えない人たちのまち
    申請者:NPO法人マエバシ・アート・プラクティス&柴田祐輔

    群馬県は、人口に占める移民比率が急上昇し、2019年の調査では全国第3位であった。巨大な都市を含まない自治体でありながらそれだけ多くの移民を抱える状況は、特異なものといえる。コロナ禍にあって、国籍や置かれている状況によって違いはあるものの多くの人々は国際間の移動のままならないなか、日本社会に留まり生活を送っている。このプロジェクトでは柴田祐輔氏を招聘作家とし、リサーチを通してその人たちを可視化していく。

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  • ハラスメント量的調査の実施
    プロジェクト名:ハラスメント量的調査の実施
    申請者:表現の現場調査団

    表現の現場で活動経験のある人々を対象に「ハラスメント量的調査」を2022年7月より開始した。ハラスメントの実態やジェンダーギャップを明らかにすることが目的。そのための調査設計の完了、レイアウトなどアウトプットについての作業を行う。隔週ごとのZoomミーティング開催(年末年始休暇は除く。合計10回ほど)。各個人作業をGoogleドキュメントで共有。調査団メンバーは常時5名から10名ほどが参加した。

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  • 闘う糸の会 私たちのJusticia
    プロジェクト名:闘う糸の会 私たちのJusticia
    申請者:闘う糸の会

    闘う糸の会ワークショップは、岩間香純が開催した「南米フェミニストアートアクティビズム」というオンライン講座の受講生とともに始まった。岩間から短く南米エクアドルのフェミサイドとアクティビズムについてお話しさせていただき、参加者といっしょにテーマについて議論し、内容はその後のバンダナ制作に反映させた。制作中も手を動かしながら出席者で対話を深め、仕事や学校でのセクハラ、痴漢、育児、性差別、宗教、天皇制、アート業界の差別、本や映画など、多様な話題が出た。
    制作した緑のバンダナは、2時間という短い時間にもかかわらず、力強く完成した。手法も針と糸だけでなく、フェルトやビーズなども用意することで、初心者から経験者、どんな人でも充実した制作ができてよかったと思っている。

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  • 島のアトラス:私たちの言葉は故郷の未来
    プロジェクト名:島のアトラス:私たちの言葉は故郷の未来
    申請者:エルゲダ・ウォード・スタジオ(EWS)(ヒメナ・エルゲダ& スティーブン・ウォード)

    島民の「故郷」との精神的なつながりは、個人の存在意識の根幹に深く結びついている。当プロジェクトでは、同じ姫島(大分県)出身でありながら互いに違う環境を選択した参加者たちがリモートで対話し、「空想と現実」という対比を超えて自ら浮かび上がってきたイメージを地図に表現する。描かれた地図は、アトラスとして島の未来に関する命題の体系となり、自己やコミュニティー全体の意識について理解を深めることを志向している。
    エルゲダ・ウォード・スタジオ(EWS)は、ソーシャリー・エンゲイジド・アートではアーティストが触媒となり、政治的手法ではなくアートをもって人々へ社会参画を促すことができると考えている。2020年、EWSが失われていく人々の記憶を多面的に記録するために、「故郷での思い出」をテーマにチェア・プロジェクトを実施した。「故郷での思い出」のお話から島の未来についての言及も多々あったが、総じて未来への主体性が感じられていないようであった。
    同じ姫島出身者同士で、リモートや対面によるダイアログを通して、多角的に姫島の状況やお互いの気持ちを共有し、実際の姫島の地図を元に「姫島の未来像」を制作した。対話内容を現場にいる参加者がメモし、姫島の航空地図上にダイアログで生まれた「姫島の未来像」を相手と確認しながら文章にまとめて書いていくようにした。

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